0007

お父さんに相談した。
深夜なのに起きていた。
考えていた事を話したら、反対された。
退魔師の家系は不幸が多いので、互いに助け合わなければいけないからと説得したが、 一時の感情で無責任に人様の生活を乱すような事をしてはいけないと言われた。
私はお父さんに不幸から救ってもらったのだから、今度は私が誰かを不幸から救わないといけないと言ったら、 それにはまずお前が幸せになってからだと言われた。
私は充分幸せだと答えたら、黙った。
学校とお務めの両立だけでも大変なのに、本当に大丈夫なのかと言われた。
私は、でも放っておけないからとしか言えなかった。
そうしたら許してくれた。
「放っておけない」は正義から来る気持ちだから大切にしなさいと。
その代わり、ちゃんと責任を持つようにと言われた。
土宮神楽さんが、うちで暮らす事になった。